SEOキーワード:中卒成功 中卒問題点 高卒認定をとるべきか 中卒でもいい 中卒嫌だ
対象:中卒になろうとしている人、中卒を後悔している人
導入
「中卒」
高校に行くことができなかった人達に重くのしかかる不名誉な称号。
この記事を読んでいるということは、きっと何かしらのコンプレックスがあって、それを解決したいと望んでいるはずです。
高卒の認定を取るべきか悩んだり、働ける仕事にも制限が出てきてしまったり、周りの人の目が気になることもあります。
「どうしてあの時勉強しなかったのだろう。」
「中卒で生きて行こうだなんて考えが甘かったな。」
「周りは大学に通ったりしていて楽しそう。」
そう悩んで、劣等感でいっぱいになってしまいますよね。
そのせいで恋愛にも仕事にも身が入らず、「あの時ああしておけばよかった。」と後悔からコンプレックスにもなっていることでしょう。
そんな何事にもいいことがない「中卒」。中卒な僕たちはこれからどのように考え、生きていけばいいのか。考察してみました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
中卒になろうとしている人へ
すでに中卒の人は目次から飛んでください
中卒にはどんなメリットがあるのでしょうか。
結論:ない。(人による)
中卒でもいい人は限られています。下のリストに当てはまっていない人はやめておいた方がいいでしょう。
- すでにある程度の収入がある人
- 自分しかもっていないスキルがあること
- 最先端の技術を持っていて、すぐに始めないと損失が半端ない時
- 卒業後すぐに起業するとき
- 専門職に就くとき
- 知り合いの会社に入り、生涯雇用が確定しているとき
これらの人はすぐにでも中卒であることを決断した方がいいでしょう。
ただ、おすすめはしません。絶対にやめておいた方がいいと強く主張させていただきます。
なぜ中卒はやめておいた方がいいのか
中卒はやめておいた方がいいと”強く”主張させていただきました。
ではなぜやめておいた方がいいのかを解説します。
1,親の影響を多大に受けている子どものときは、自分の判断ではないから。
まず最初にこちらを持ってきました。私が一番に伝えたいことであるからです。
10代の子どもの「自分の人生なんだから中卒でもいい!」という言葉は信用してはいけません。
一人で考えたつもりでも、誰かの意見をそのまま言っているだけかもしれないからです。
子どもは周りの大人の影響を大きく受けています。大人の考えに同調しなければ生きていくことができないからです。そんな子どもがいくら「自分で考えた」とはいえ、大人の考えが混じっていることは確かです。
また、本当に一人で考えたのであれば、それは突拍子もない考えかもしれません。
紙になぜそう考えたのかを書き出してみるといいでしょう。具体的にやりたいことがあって、中卒になるのではなく、”何かから逃げるために”中卒の道を選ぼうとしているのかもしれません。
「親の責任」は子どもを幸せにすることです。この記事を読んで、中卒である子どもが幸せになることができるのかどうか考えてみてください。子どもの意見を尊重することは大事ですが、破滅につながる道であることを忘れないでください。
2,自分はそこまで特別な人間ではないから。
「小学生の頃は勉強ができたし、何もしなくてもテストでいい点数取れてたから社会でもなんとかなるだろう」
「きっとほかの人にはない才能をもっているから、周りの人よりもうまくいくだろう」
なんていうことを考えて中卒の道を選ぶこともあるかもしれません。
ただ・・・。本当に残念なのですが、「小学生の頃はうまくいっていた」「周りの人にはない才能がある」というのはありえません。小学生の頃うまくいっている人なんて周りにもたくさんいます。
子どもの頃は、多少の得意不得意で人から褒められることはあっても、”なにかに特別秀でている特別な”大人は多くいません。その”特別な”大人たちは、たいてい努力のたまものだったりします。
生まれ持った特別な才能など、長年の努力には勝てないのです。
(逆を言えば、努力によって現実を変えられるとも言えます。)
3,高校、大学の生活を「”二度と”」知ることができない
日本人の大半は高卒か大卒です。中卒の人の割合はどのくらいなのでしょう。
とある年の中学を卒業し、高校に行かなかった人は64,603人でした。その年の中学校在籍者は3,251,670人でしたので、計算すると。。
2%!!
高校、大学に行かないだけで、98%の人が経験していることを知ることができないのです。
それだけのことを知らないと、何が起こるか。
そう。疎外感が半端じゃありません。周りの人が話している”あるある話”についていけなかったり、話が通じない人だと思われてしまうかもしれません。
周りの98%の人のことが理解できない。というのは、人を使う立場になった時にも困ります。
経営者や上の立場になった時に「彼らがどこまでわかるのか」とか「どんな考え方をしているのか」「どんな経験をしているのか」をわからなければ、人を上手に使うことはできません。
たとえば、大学新卒の人に多いのですが、”自分より下の人間に使われたくない”ということを考えていることを、理解できなければ、人を使わなければいけない立場になった時に障壁になります。
4,生涯年収が減る
中卒と大学卒では生涯年収で4500万円ほどの差があります。ここの説明は、ほかのサイトを調べてもらえればわかると思いますので、詳しい説明は省きます。
大学卒に比べると、8年以上長く働いているにもかかわらず、生涯賃金は4500万円も違うのです。
高校大学の奨学金や生活を合わせても1000万円には遠く及ばないでしょう。中卒になるというだけで3000万円以上のお金をドブに捨てていると同然です。
それでも行きたくないのであれば、考え方を変えてみましょう。
”学校に通うだけで4000万円が苦労なくもらえる”としたら。。どうです?
5,「常識がない」と言われる
「常識がない」とは、「世間一般とはかけ離れてる」ということですよね。
常識ってどうやって身に付けるものでしょうか。学校で教えてくれるわけではありません。
けれど、社会で学ぶことはできず、学校では学ぶことができます。
高校、大学と過ごすなか「友達とのかかわりを持つこと(アルバイトなど)」で自然と常識が育っていきます。
そう。自然と常識は育っていくのです。
しかし社会ではいきなり常識を求められます。だからこそ自然と身につかなかった人というのは、周りの人の目から見て異質な存在に見えてしまいます。
常識が育たなかった人間はどうなるのか。そう、村八分にされます。
何を考えているかわからず、遠ざけるしかないからです。
仲間もできず、恋人もできず、理解してくれる人なんかおらず、表面上は接してくれる人はいても孤独な人になる可能性が高くなります。高校大学の常識を身に着けていないだけで。
解決するには、人と話すことに積極的になるのが一番ですが、よほど勉強をしていない限り、話が合わなくなることが多くなるでしょう。
大学で勉強を続けてきた人と、中卒の人を比べると、7年ほどの差があります。何も勉強をしていなければ話が合わなくなるのは当然ですよね。
6,恋愛を学べない
中学校を卒業して7年間は同年代の人たちはいません。年上の人たちだらけになります。年上だけの環境は、上下関係を学べますが、同年代との付き合い方がわからなくなります。
中学生の頃の恋愛観のまま恋愛に臨むことになるので、同い年の恋愛観を持った異性は経験があるので、「なんか違うな」と思われてしまい、なかなか発展することがありません。
中卒で働ける環境は大体男性が多いです。男の子なら女の子と出会うことはないですし、女の子なら年上のおじさんたちから変な目で見られることが多いかもしれません。いずれにせよいい恋愛を学ぶことはできませんよね。
少し話は逸れますが、私は人間の生きる意味は究極的には「子孫を残すこと」だと考えています。恋愛を人生の初期に学ぶことができなければ、年齢が上がるにつれて失敗することができなくなってきます。相手を傷つけることも、若い頃しか許されません。
7,もし、挑戦しているものに失敗したとき「学歴なし」「実績なし」「年を重ねている」状態になる
中学を卒業して専門職に就職した。けれどきつくてやめてしまった(続けることが困難になった)。
もし、そうなったときに誰が雇いたいと思うでしょうか。若いなら力仕事があるかもしれませんが、30超えたら 「学歴なし」「実績なし」「年を重ねている」ことになります。
会社から求められていることは「従順なこと」「経験があること」「優秀なこと」「協調性があること」です。
「従順なこと」は若いことと直結しています。経験がないと、余計な偏見などがなく、企業にとって教えやすい存在だからです。
「経験があること」は、スキルがあることです。他の人に教えることができ、社風に馴染めて、なおかつ即戦力になることを求められています。
「優秀なこと」は、「優秀そうに見える」ことです。身なりを整え、清潔にし、ある程度モテそう。ということも入ってくるかもしれません。実際に仕事ができるかどうかは関係ないのです。
「協調性があること」は、問題を起こさないことです。自分勝手な行動をせず、周りに合わせて現状維持を努めて続けようとし、社長が決めたことに何の疑問を持たず、余計なことはしないで欲しいからです。
これらのことは大体の大学生が持っているものです。彼らは、(一部そうではないかもしれないけれど)学ぶことに貪欲で従順。スキルはないかもしれないが、知識があり教養がある、サークルなどに入って人付き合いや異性のことなども覚えます。
一方、中卒の方の場合どうなるでしょうか。自分は「他の奴らとは違う」といった価値観のままでプライドが高い(従順ではない)。そして考え方は中学生のまま(経験がない)。社会人になって身近な友達はいないため、同年代との付き合い方を知らない(協調性がない)。モテるための努力をしていないため、身なりが汚い(優勝そうでない)
もしあなたが面接官で、面接に来た人が同い年の大卒か、中卒かだったら、大卒の方を取ると思います。無理に中卒を取るくらいなら、無難に大学卒業の方がいいと考えるはずです。
8,精神を病む可能性が高い
中卒で働ける環境は限られています。飲食業、建築、鳶職が主なところでしょうか。
職場の環境には「頭のおかしな人」がいます。もしそのような人に目をつけられてしまった場合、自分ではどうすることもできず、精神を病むことにつながります。
頭のおかしな人は高学歴になるにつれて常識を身につけていき、普通の人になっていきます。しかし、井の中の蛙で一般の常識を身につけることができなかった人たちは、「自分が全て」といった間違った常識を他人に振りかざしがちです。
中卒で働き始めると、それらの人への対抗策が思い浮かばなかったりして、そのまま潰されてしまいます。
もしそこで鬱病とか、精神を病んでしまうと、その分の時間が無駄になってしまいますよね。他の人は高校大学にいって勉強しているのに、体が動かない状態になると何のために働いているのかすらわからなくなります。
9,絶対にまわりが羨ましくなる
例えば、あなたが18歳になったとき。周りは受験やら就職やらで悩み始める時期になります。
あなたが20歳になったときは成人式があるでしょう。周りは彼女がいたり、充実している人たちが多くいることでしょう。
あなたが25歳になったとき、周りは高収入の仕事についています。ホワイトな企業で働き、結婚が視野に入ってくる人もいるかもしれません。
あなたが30歳になったとき、周りは幸せな家庭を築いています。
一方、あなたはどうでしょうか。仕事で苦労をし、忙しくて恋愛なんかできず、自分の時間はなくて、特別なスキルもない。会社の人には見下され、周りの人は幸せそう。
想像したときに果たして耐えられるでしょうか。
中卒であることのメリットはどんなことがある?
中卒であることのデメリットを今まで解説していきました。
一方、中卒のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
「5年」程度の猶予がある
中卒で働くと、ほかの人たちが勉強や恋愛にふけっている間に「経験をつむことができる」という考え方もできます。
先に働くことのメリットは、先取りができることです。同じ仕事をするのであれば、より経験の長い方が有利な職業もあります。職人さんなどの、積み重ねていかないと身につかない仕事です。
とにかく若い
若いことがメリットになる場合もあります。とにかく体力を必要としている仕事、若いうちからでないと身につかない仕事、若い方が従順なので教えやすいこと。これらは中卒であるメリットになります。
ただし、これらのメリットは長くても7年です。3年もすれば高卒の人が入ってきます。4,5年で専門生が入ってきます。7年後には大学卒が入ってきます。
ある程度の体力があり、若いうちからこき使えるという点で、企業にとってはメリットになります。
(環境によっては)かわいがってもらえる
特に家族のような会社ではその傾向にあります。上司が親分気質だったり、兄貴分に気に入られたりすると、仕事ぶりを間近で見ることができます。そうすることで仕事を早く覚えることができるでしょう。
中卒で、後悔している人はどうしたらいいのか
中卒の場合、とるべき選択肢は二つです。
「そのまま」か「高校を目指すか」
それぞれどのような行動をとっていけばいいのでしょうか。
高校を目指す場合
高校を目指す場合は、ある程度の貯蓄がなければいけません。学費や生活費がかかるからです。そのため、親に頼ることができる人は、できれば頭を下げて頼った方がいいでしょう。それで高校生活をやり直すことができます。
今すぐとはいかなくても、入ると決めたら、一年後や三年後に行く!など計画的に物事を進めていきましょう。もちろん入学試験もあるため、焦って入ろうとしても空回りするだけです。
夜間学校では、様々な事情を抱えた人たちが多くいます。年齢や性別も様々です。親の援助がなくバイトしながら通っている人。妊娠により子供を抱えながら授業を受ける人。やり直したいと思って40代から通う人。いろいろな人たちがいる中で勉強できるため、刺激を受けながら高校生活を送ることができるでしょう。
中卒のまま頑張る場合
中卒でやっていくと決めた場合、(資金の余裕がなく、一旦高校に行くのはあきらめた人も)戦略が大事になります。まずはどのような会社で働きたいのか、今の生活を安定させるためにはどのようなことが必要なのか、この仕事のままでいいのだろうか。等です。
今の環境を変えなければいけないと判断した場合、親を頼ることや、生活保護を取ることも視野に入ってくるかもしれません。時間に追われて、自分のことなんて考えられない人も多いかもしれませんが、少しでも環境をより良い方向に向けられるように努力しましょう。
中卒のまま年を重ねていくと、どんどん生活は厳しくなっていきます。取得できる資格は可能な限り取り、一か月の生活費を抑えるように生活習慣を見直してみてはどうでしょうか。
最後に
今回は、中卒でも成功したい!ということで、メリットはあるのかどうかについて解説してきました。
基本的に中卒であることのメリットはないことがわかりました。「高校に行かなくてもいいかな」そう考えている人は、きっと参考になったはずです。
「高卒認定試験を受けた方がいいのかな」と考えているひとは、今の環境や、なりたい自分を想像して、進路を決めてみてはいかがでしょうか。
心から応援しております。以上、ありがとうございました。

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